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お知らせ(トピックス)

【2025.06.27】2025年第22回東京外語会定時総会・慶祝・懇親会の報告


一般社団法人東京外語会の定時総会は、6月21日(土)に東京外国語大学アゴラ・グローバル内プロメテウスホールにて開催されました。総会終了後は、卒業50周年及び25周年の慶祝行事と懇親会を開催し、盛会のうちに無事終了しました。
総会、慶祝行事、懇親会の模様を以下ご報告します。

1.定時総会

委任状を含めた出席者数は2450名にて、定款21条記載に基づき本定時総会は適法に成立。委任状総数2406通、対面出席者44名を加えた2450名が出席者数となった。

(1)寺田理事長挨拶趣旨

2400名以上の方の出席を背負っての開催となりました。これからも外語会へのご支援とご協力を宜しくお願いいたします。


(2)議案審議


第1号議案 2024年度事業報告承認の件

和田事務局長より活動の基本方針(定款の目的に沿ったもの)の説明。大学への寄付金についての説明(コロナ禍以降の経済的困窮学生の支援を過去3年間続けている)。各委員会の個々の活動について以下の通り説明。

  • 事業委員会(文化講演会を2回開催。1回目キーン誠己氏、2回目柳沢香枝氏による講演。寄付講義は、例年通り12回開催)
  • 会報委員会(例年通り会報を年3回に冊子版と電子版で発行した)
  • 広報委員会(ウェブサイトの運営とメールマガジンの配信)
  • 支部委員会(18支部参加の海外支部会議と5支部参加の国内支部会議を開催。カザフスタンに新たな支部を設立した)
  • キャリア支援委員会(OB/OGが経験を語る会、相談員を集めて大学関係者・外語会の情報交換会、学生からの対面相談に答える小グループキャリア相談会を開催)
  • 外語会NEXT委員会(TUFSコミュニティの運営、外語Barの開催、TUFESをリアルとオンラインの2回開催し、新旧学長の対談も行った)
  • 多文化共生支援委員会(日本語ができない海外子女で困っている教育現場と多くの言語に対応可能な外大卒業生・学生のサポーターを結びつけるマッチングサイトの運営)

第2号議案 2024年度決算報告承認の件

小石財務・経理委員長より決算について説明。
事業収入は、会費収入と広告収入が伸びたものの、寄付金収入が低迷。予算を大幅に下回り、2023年度並みに止まる。一方、事業支出は、事業関連経費が、システム開発関連の費用が想定を大きく下回り、前年度実績から減少。一般管理費は、すべての事業がほぼ計画通りに執行されたことにより、予算並みとなった。その結果、経済的困窮学生支援(百円朝食の継続)の大学への寄付を加え、最終事業損益では、ほぼ予算並みの赤字(15,606千円)で終わった。 
監査報告については、儘田監事より第22期事業年度の貸借対照表、損益計算書、基金等変動計算書、事業報告及び付属明細書を監査した結果、適法かつ正確であるとして承認したことを説明。また理事会に出席し、外語会が理事長及び理事により健全に運営されていることを確認した。


第3号議案 2025年度事業計画及び収支予算承認の件

今年度の事業計画の基本方針は、第1号議案の冒頭に説明した方針を今年度も基本的には継続する。各委員会の計画は、2024年度とほぼ同等の活動を計画しており、資料を参照とした。
小石財務・経理委員長より予算について説明。
事業収入については、会費収入と寄附金収入の伸びにより2024年度を超える収入を目指す一方、事業支出においては、ほぼすべての事業で前年度並みの活動が想定されており、前年度並みの経費の発生を見込む。加えて、今年度も経済的困窮学生支援の大学への寄付も継続。その結果、ホームページ改修などでシステム開発関連の費用が2024年度から若干増加することが見込まれるものの、2025年度の最終事業損益は、前年度より赤字幅が減り、13,500千円の赤字に止まる見込み。外語会としては、この結果に決して満足している訳ではなく、むしろ会員の皆様には毎年の赤字で申し訳なく思っており、持続可能な収支構造に改善していくべく鋭意検討中である。

質疑応答では、インターネット関連の費用の内容について、赤字脱却の時期についての質問があった。
インターネット関連の費用は、外語会NEXTのTUFSPOTというWebサイトの構築、多文化共生支援委員会のマッチングサイトの構築、ホームページの改修に使用。
中期ビジョンでは、2026年度の黒字化を目指していたが、遅れる見込み。中期ビジョンの計画通りの収入増ができていない。このままでは持続な運営に支障をきたすことは承知しているので、何等かの有効な対策(収入増対策、支出削減、資金運用等を含め)を検討していくつもりだが、赤字解消には数年の遅れが見込まれる。

第1号議案から第3号議案までの一括採決。いずれも
対面出席者44名、委任状2406通、賛成2450名、反対0名で承認された。


第4号議案 新任理事選出及び任期満了に伴う理事改選の件

新任理事候補者4名
  大日方晃(オビナタ アキラ、E2014)
  関谷 昴(セキヤ スバル、E2019)
  熊谷未櫻(クマガイ ミオ、H2012)
  清水彩子(シミズ アヤコ、IM2001)
改選理事候補5名
(1期2年満了5名)
  藤田智子(フジタ トモコ、D1982) 
  小池赳司(コイケ タケシ、K2006)
  大山哲生(オオヤマ テツオ、院2006)
  若栗直和(ワカグリ ナオカズ、E1998)
  伊藤 梢(イトウ コズエ、E2007)
新任理事候補4名及び改選理事候補5名については、3月8日の評議員会で推薦を受けた。
対面出席者44名、委任状2406通、賛成2450名、反対0名で承認された。
3期6年の任期満了にて退任する理事4名
川上直久、山﨑幸雄、舟田京子、秋保哲
退任理事4名の方の6年間の外語会へのご貢献に感謝します。


第5号議案 新任評議員選出及び再選評議員の件

(新任評議員候補2名)
  山本 哲(ヤマモト アキラ、Po1989)
  川上直久(カワカミ ナオヒサ、Po1971)
(改選評議員候補2名)
  清水良雄(シミズ ヨシオ、F1965)
  清水 豊(シミズ ユタカ、Po1971) 
対面出席者44名、委任状2406通、賛成者2450名、反対0名で承認された。 総会の議案はすべて終了。東京外語会第22回定時総会は終了。


2.慶祝行事

慶祝50周年の方42名、25周年の方49名が参加された。以下の3名の方々にご挨拶いただいた。

東京外国語大学春名学長挨拶(1975年と言えば高度成長から安定に移行した時期、2000年頃からは、米国大統領のブッシュ氏就任で安定が崩れていく時期。そして今は世界情勢を見渡すと信じ難いことが起きている。また若者が減り、大学運営も難しくなりつつある。今後への課題である。)

50周年代表の遅野井茂雄氏(S1975、筑波大名誉教授、松本深志高校時代に同校の先輩である中嶋嶺雄先生の講演を聞き、外語大に強い印象を受けた。大学時代の学業面、交友面と多岐に渡る思い出。大学卒業後は筑波大大学院に進学、アジア経済研究所、在ペルー日本大使館、筑波大学他でも勤務。地域研究は非常に重要であり、専門人材の育成、特に国際問題に貢献できる人材育成について外語大に期待している。)

25周年代表の小材絵里世氏(L2000、元在ラオス日本国大使館勤務、日本とラオスは今年国交樹立70周年を迎える。自身はラオス在住20年。外語大のラオス語1期生。ラオスに「ハックぺーンカン」という言葉がある。親しく、信頼しあうなどの意味だが、それはラオス人の人間性、価値観を表し、ラオス社会を表現している言葉。今の社会は情報社会で語学はオンラインでも学べるし、スマホで翻訳もできる。しかし、言葉を学ぶということは、その言葉の根にある価値観や人間性、社会を学ぶことに繋がる。)

学生パフォーマンスはラテン音楽のサルサ研究会により5曲演奏してもらった。ラテン情緒あふれる大変素晴らしいものだった。
その後、慶祝対象者の記念撮影を行った。


3.懇親会

慶祝50周年41名、25周年46名、卒業生一般20名、学生3名、外語会関係者20名、大学関係者3名、咲耶会2名、総勢135名の参加があった。その他にサルサ研究会、外語祭実行委員会、写真部の学生も加わり、非常に盛況であった。新任理事、大学関係者、咲耶会の紹介についで春名学長の挨拶、寺田理事長による挨拶と乾杯の発声により飲食及び歓談の開始。外語祭実行委員会からの外語祭への協力依頼もあった。中締めは、副理事長を退任したばかりの川上氏にお願いした。


以上

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