こんにちは。フランス語学科1975年卒業の寺田朗子です。 このホームページをご覧になるのは、日頃から「東京外語会」の近くにいらっしゃる方でしょうから、「外語会」がどういうもので、どのような目標をもって動いているのか、よくご存じだと思います。 外語会は、情報の収集や発信のための会報作りに始まり、その運営の流れ、事務的な仕事の手順などすべて、卒業生がコツコツと積み上げ、今に至っているのです。 でも、あまり近くに身を置いてこなかった方、あるいは私のようにしばらく離れていた方には「卒業生の会」というくらいの認識かもしれません。
私もかつてはお手伝いをする側でした。思い出してみると、なんと1990年ころからになります。会報のお手伝いを始めて、その後、紙ベースの卒業生データを、コンピューターを使っての整理に取り組む先輩のお手伝いをしていました。今のやりかたとはずいぶんちがったものでした。その後、会から離れて20年近く、キチンと外語会のことを考えることもあまりなく過ぎていました。 今、ご縁あって、外語会に戻ってきましたが、20年前とはずいぶん変わっていることに気がつきました。会の目指すところ、願うこと、そこに至る方法、実際の活動の進め方、年月のもたらした変化を感じます。 いちばんの変化は、現在、諸先輩のいくつもの試行錯誤を経て、「在学生」を外語会のメンバーとして仲間に迎えていることです。若い血潮の仲間がたくさんいる。私たちは今、卒業生の絆を強め、後輩に道をつなげて、学びの広さ深さを「共に」「互いに」手に入れていこう、と呼びかけることができるのです。
外語大の素晴らしいところは、手前みそかもしれませんが、卒業生の活躍の場が非常に広い。さまざまな分野で、のびやかに世界狭しと活躍する姿が素晴らしい。学生の皆さんにとって外語会は、自分の強みである言語や文化の知識と経験をしっかりと身にまとい、外語出身ならではの活躍をみせる先輩と「密な」関係を作る絶好の場です。先輩たちにも伝えたいことがたくさんある。この大きな強いつながりがあって初めて「外語会」は意味をもち、存在意義があるのだと思います。 すべての根っこは、大きな基本「同窓生の母校愛に基づいての活動」にあると思います。卒業生の皆さま、ゆたかな経験のたくわえある皆さま、若い人たちに多くのことを伝えてください。学生の皆さま、外語会NEXTのような手の届くところにいる先輩たちに、迷わず手をつなぎに行ってください。
「外語会」は私たちみんなの会です。しっかり支えあっていくために、会の何たるか、先輩後輩へだてなくつながり、大学に何を貢献していくか、どうやって「互いに」立場を固めていくか。自分の関わる団体として、「共に」考え、心にかけていただきたいと、切に願います。