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お知らせ(トピックス)

【2026.01.14】原点にして頂点 8000年の歴史を誇るジョージアワインとジョージアの話を堪能

東京外語会事業委員会は2025年11月29日、ジョージアワイン生産者 本間 真理子氏、ジョージア研究者 筑波大学 五月女 颯先生を迎え、第27回サロン・ド・外語 「ワインで世界を旅する vol.1 ジョージアワインテイスティングとお話」をアークヒルズクラブにて同窓生30名が集う中、開催した。

寺田 朗子理事長のご友人、本間 真理子 講師は、NGOにおいて、アジア・アフリカ・中南米の発展途上国の女性支援に30年以上にわたり従事してこられたが、2011年東日本大震災をきっかけにNGOを退職。東北復興支援活動につながる活動を模索する中、一念発起し、ジョージアワインの生産者としての道を歩む決意を固められたそうだ。滅亡と再生の歴史を持つジョージアには生物多様性を感じさせる手付かずの自然が溢れており、その自然とエネルギーに魅了されたといっても過言ではないようだ。 ジョージアのワイナリーの登記数は2006年には80社ほどしかなかったが、2013年にユネスコ文化遺産に登録されるや否やその数が膨らみ、今や、3000社が製造、480社が輸出に携わり、525もの葡萄品種が存在しているのは、北海道ほどの国土の国としては、驚くべき数字である。 ジョージアのワインといえば、クヴェヴリという卵型の粘土製の甕でつくる伝統製法のワインが知られるところだが、現在製造されているワインにおいて、その割合は数パーセントに過ぎないようだ。 会では、以下の3種のワインが供された。

①真理子さんの製造ワイン    琥珀色 アンバー 伝統製法 クヴェヴリ  葡萄品種はキシブドウ(白) 透明感のある美しい琥珀色、酸化防止剤をいっさい使用しない極めてナチュラルなテイストのワイン

②ジョージアのプリマドンナ ニーナの活動を応援するワイン(赤) 伝統製法 クヴェヴリ サペラビ葡萄 カツィテリ葡萄他 サペラビ種は、地中30メートルの根が特長的

③セミスイートワイン  葡萄品種はオシャレシ(赤) 加糖もされていないにも関わらず、なぜか甘い。スイーツと合わせてもマリアージュが楽しめるワイン

会の冒頭、ワインの話のバックグラウンドにあるジョージアという国と文化については、東京外大春名学長よりご紹介いただいた五月女 颯 先生(R2014)より、「ワインが美味しくなくなるジョージアについてのミニ講義」をしていただき、ジョージアの現状について学ばせていただいた。 2024年の選挙により、現与党は反EU路線をとることで、EU加盟交渉もストップ。USAID援助対象国であるものの、トランプ政権とのコミュニケーションは不調に終わり、ウクライナ侵攻において、反露感情があるも、ロシアには遠慮しているという非常に微妙な政治情勢について、言及されていた。
また、ジョージアの宴会のあり方について、タマダという宴会のリーダー的存在が、乾杯のテーマに始まり、その後次々にテーマを決め、都度皆で一気飲みをするのが慣わしとのことで、映像と音楽で楽しませていただいた。

進行役の白井理事の和やかな仕切りで、テイスティングの後、参加者の何人かの方から感想やお話を伺った。

儘田 哲夫氏(S1971)は、「ワインには国民の感情が表れている」とし、ジョージアワインをその抵抗の歴史からして、「抵抗のワイン」となぞらえた。

加藤 資一氏(R1979)は、「ジョージアワインと言っても様々、作り手によって幅がある。今回のサペラビは本当に美味しかった」との感想。 

松迫 由香子氏(S1986)は、200本を超えるワインのコレクターであり、ワインエキスパートでもあるが、ワインの産地で、空と大地を肌で感じ、作り手の技術を知る”天地人”こそ、ワインツーリズムの楽しさであるとワインへの想いを語られた。

東京外語会有志による海外支部歴訪の旅(略称:旅の会)の幹事、高村 忠良氏(R1981)からは、今後の海外支部歴訪ツアーの計画について話があり、ワインで世界を旅する今回のイベントを締めくくっていただいた。

ジョージアワインの試飲をとおし、その歴史や特徴について知る、それを生み出したジョージアという国について知る、ワインを味わい楽しむことについて同窓生同士で語り合う、さらには同窓生同士の親睦を図るという趣旨での企画だったが、美味しい食事も手伝ってか、心の潤いや学びの楽しさ、さらには同窓生との結びつきを感じるひとときを創造できたのではなかと思う。参加者の方々にも同様の感想を持っていただけたのであれば、嬉しい限りである。

事業委員会 運営メンバー : 白井 桂(H1977)・藤田 智子(D1982)・
田村 陽子(I1982)・瀧田 真奈美(Pr1990)・ 清水 彩子(In2001)

文: 東京外語会 理事 藤田 智子(D1982) 写真: 瀧田 真奈美(Pr1990)

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