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お知らせ(トピックス)

【2025.04.17】キャリア相談員情報共有会&懇親会@アークヒルズクラブ

 東京外語会キャリア支援委員会は2025年3月8日(土)午後、ランチョンミーティング形式で「キャリア相談員情報共有会&懇親会」をアークヒルズクラブ(東京都港区)で開催した。キャリア相談員ら卒業生32名が参加した。

 情報共有会では主催者を代表して北昌宏キャリア支援委員長(F1976)が「キャリア相談員の皆さまの活動は学生に大変好評で感謝申し上げる」と挨拶し、乾杯の音頭を取った。当日、体調不良で欠席となったキャリア支援委員会の藤田智子委員(D1982)が事前に用意したオバマ米元大統領ゆかりの白ワインなどに加え、クラブメンバーランチをゆったりと堪能した後、東京外国語大学大学院総合国際学研究院の藤縄康弘教授(D1993)が「大学の現状と就職市場」について解説した。これからは大学として大学院のキャリア教育に力を入れていきたいと強調。研究者の養成だけでなく実務教育も重視した多彩なキャリアプログラムを学内外に展開していると話し、こうしたキャリア支援の面で経験豊富な外語会のサポートを期待していると語った。学部卒業に比べ大学院博士課程前期卒のキャリアアップの実態が十分把握されておらず、博士課程前期卒からの就職に向けたキャリア支援の強化が今後の課題だと締めくくった。

 続いてキャリア支援委員会の小林美恵子委員(R1985)が、サロン・ド・外語や小グルプキャリア相談会の開催実績など同委員会の2024年活動報告を行った。学生の間で興味・関心が高そうな企業で働く先輩との小グループキャリア相談会は12月14日、2025年2月8日、15日の土曜日午後、東京外国語大学府中キャンパス内アゴラグローバル3Fプロジェクトスペースで開催され、それぞれ17件、22件、17件の相談があった。その中から5人の相談員が登壇し、それぞれの体験を語り情報を共有した。独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)の佐藤拓氏(U1993)は「外大卒は社内の最大派閥で、学生時代のいろいろな経験の中に自分の強み、軸がある」と話し、株式会社博報堂DYホールディングスの角田赳氏(E2006)は「トライしてみたいと思う学生さんはいるものの、マスコミ業界は今一つ分かり難いのか、直接会話ができて良かった」と語った。また日揮グローバル株式会社の北越克幸氏(A2007)は「小グループには3、4年生に加え1年生も参加しており、就活相談と人生相談が混在していたが、大学で自分が根性入れて頑張ってきたことを企業にアピールすれば良いのでは」とアドバイス。東洋エンジニアリング株式会社から住友商事株式会社に転職した金丸晃司氏(R2018)は「ひょんなことから転職したが、転職も選択肢の一つで世の中なすようになる」と述べ、日本タタ・コンサルタンシー・サービシーズ株式会社の新居宇大氏(H2021)は「IT業界の弊社でも外大卒が増えており、海外のメンバーとうまく仕事が進められる人材が求められている」と外大生の強みを指摘した。

 この後、キャリア相談員や卒業生同士の懇親会に移り、自由に席を立って相互に挨拶を交わしたり、名刺交換をしたりと交流やネットワークを広げる懇親タイムを1時間ほど過ごした。最後に、アークヒルズクラブのメンバーでもあり、外語会元副理事長の小出三郎氏(S1971)がクロージングの挨拶に立ち、「この10年ほど府中キャンパス内の外語会プラザにいて学生を見てきた。現在、就職市場は売り手市場とはいえ、就活生の第一希望は就職難が続いている。学生が望んでいるのは入社試験を含めた具体的な情報で、就活アプリを利用して卒業生と直接連絡が取れる今、キャリア相談員の役割や在り方を見直す必要があるかもしれない」と述べ、相談員の情報共有会&懇親会は盛況のうちに幕を閉じた。

(文責:奥川光昭・E1973) 
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